VS上級者春麗の考察
現在、リュウ使いにとって、もっともイヤな地上戦キャラ、春麗。
攻略については、すでにVer2がキャラ別攻略のところにUPされているが、
この攻略をベースとして、
さらに上級者の春麗を相手にした場合を考察する。
しかし、重要なのはあくまでベース部分である。
このページの前に、あらかじめ、キャラ別攻略vs春麗 の項を読んでおくことをオススメする。
A、前提
まず、春麗の最大の武器を、再度、確認しておく必要がある。
春麗の武器はあくまで地上戦にあり、空中からのトリッキーな攻めにはさほど強くない。
しかし、リュウのジャンプ攻撃、とくに対地攻撃は、
技の角度、発生の時間、ともに似たり寄ったりのものばかりで、
非常にブロッキングが取られやすく、着地に中足SA2を差し込まれる危険が強い。
したがって、空中からの攻めは、より上級者を相手にする場合、控えざるを得なくなる。
上級者相手には、『地上で』挿し合いをしなければ、勝機が薄くなる。
地上戦における武器となる技、
春麗側の武器の特性、
さらに空中からの攻め手段がありえないか、
について、黒衣の独断による意見を纏めてみた。
B、SAの選択
この攻略については、SAを限定しない。
ただし、黒衣がvs春麗において、
もっとも安定して勝利が狙えるのは、真昇竜である、
と考えている。
灼熱波動はたしかに強い技である。
SA1、真空波動拳を選んだ場合、最大5発分のゲージのストックが可能になるが、
SA2、真昇竜拳を選んだ場合でも、最大3発分のゲージストックが可能であり、
試合中に溜めながら戦うことで、5発のストックも、3発のストックも、
さしたる違いは見られない。
また、電刃波動拳はガード不能という強みがあるにしても、
その状況が限られている。(とくに相手のゲージが溜まっているとき)
春麗を隅に追い詰める時点で、灼熱を一回でも使うと、電刃に持ち込むことがさらに厳しくなる。
また、上級者ほど、電刃波動拳に対するブロッキングが巧い。
その点、真昇竜であれば、ゲージ配分が難しいにせよ、真昇竜にこだわらなければ、
灼熱モードで攻めつつ、行けるときには真昇竜を狙う、というスタイルが可能である。
黒衣の判断としては、
@確実性の強い真昇竜か、
A不確実だがガード不能が強い電刃、
が有望な選択肢だと思う。
C、波動拳(ノーマル版)のさらなる活用
vs春麗において、波動拳が危険な技、無駄な技、と考えている人が多い。
@ブロッキングされれば削りダメージすら望めないこと
ASA2の飛び道具すり抜け能力
を理由にあげる人が多い。
しかし、自分は
強・波動拳こそ、vs春麗における最後の砦
と考えるに至っている。
理由は、
@遠距離戦における春麗のゲージ溜め牽制技を潰せる こと、
ついでに言うならば、わずかでもダメージを与え、
精神的なプレッシャーを与える こと。
(うざい、と思わせれば、それで効果は十分に発揮されている)
Aブロッキングされたとしても、
その時間、春麗の接近を食い止めていること。
(BLによるゲージ増加も微量に過ぎない。)
B波動拳という選択肢をちらつかせることで、
他の通常技が生きてくること。
(相手の集中を波動拳にも分散させる)
だいたい、こんな理由からである。
では、波動拳のデメリット、その隙はどれほどか。
実は、弱、中、強、すべて9フレームであり、意外と少ない。
波動拳が春麗に到達しガードさせてから、相手がカウンターSA2を叩き込んでくるまでに、
9フレーム以上のかかっていれば良い。
つまり、普通に牽制技として使っていれば、
ガードされても反撃を受けることは、まず、ないはずだ。
問題は、相手がゲージを溜めているとき、
波動拳のモーションを『見て』から、
『反応』してSA2をぶっぱなしてくる場合だ。
厄介なのは、飛び道具すり抜け能力である。
しかし、相手がいかな上級者であろうとも、
『見て』
から
『コマンドを入力して』
SA2をぶっ放してくるまでには、結構な時間がかかるはずだ。
では、なぜ、反応して波動拳を抜けてくるプレイヤーがいるのか?
一つの解答として、
『相手がすでにSA2のレバー入力を行っており』
そこに波動拳をぶっ放してしまったときに、相手が、
『見て』
から
『キックボタンを押して』
SA2をぶっ放してくる、ケースが考えられる。、
ヒット確認SA2の応用である。
では、このようなケースを見分けることはできないだろうか?
幸いにして、SA2のコマンドは波動拳コマンドx2→キックボタンである。
このため、レバー入力においては↓要素が常に入ることになる。
@相手が怪しげな屈伸をしていたら、
それは波動拳コマンドx2であるかもしれない。
Aまた、屈伸以外にも、
何らかの隙の少ない通常技を空振りさせ、
そこに波動拳コマンドx2を仕込んでいるかもしれない。
一番安全なのは、相手が前進してきたところにぶっ放す方法である。
さらに距離が近いときの、前ダッシュ波動は見切られにくい。
そして、相手が波動拳コマンドx2を仕込んでいる可能性の高い、
『クサイ』行動を念頭におく必要があるだろう。
ここから先はフレーム単位の、春麗側の入力の素早さ+正確さ、への挑戦である。
波動拳を有効活用することで、ゲージを温存したまま、真昇竜や電刃連携への可能性が増すはずだ。
D、屈強Kを使うべきか
屈強Kはリーチ、ダメージ共に高いが、ガードされたときのスキの大きさから、
前に、ゲージを溜めた春麗に使うべきではない、と書いた。
しかし、極限の戦いとなる、春麗を相手にした場合、
『ごく、たまに、』『裏の選択肢として』使用することで
一発に期待をするという選択肢も考えたい。
リーチの長さは、vs春麗戦においては、貴重な戦力であることに違いは無い。
どういうことか、というと、
リュウの起き攻めの強さを考えた場合、地上戦で不利な差し合いを続けるよりも、
多大なリスクを負う屈強Kであるが、これを使って春麗から
@ダウンを奪い、
Aその後の起き攻めで一発を狙う
のである。
つまり、ガードされてSA2をカウンターをもらった場合、それは諦めると覚悟した上で、
ここぞ、というときに屈強K→起き攻め、を狙うのである。
もし、ガードされたのに、SA2を相手のミスで食らわなければ、ラッキーである。
屈強Kを狙う主眼、ポイントは、
@いかに相手を隅に追い詰められるか、
Aいかに起き攻めに繋げることができるのか、
ここである。
苦し紛れの屈強Kではなく、
ここぞ、というときのために温存したい。
E、春麗のレバー入れ強K
移動投げを主力とするリュウにとって、厄介な技の一つである。
なぜ、この技がやっかいなのか。
@空中判定なので、投げることができない。
(投げをかわしつつ攻撃される)
Aしかも、リュウの足払いの主力である屈中K、強Kをことごとく潰す。
Bさらにしゃがみ食らいヒット確認でSA2に繋げてくる。
非常にやっかいな技である。
しかし、この技にも唯一の死角がある。
密着状態でしゃがんでいれば、この技はスカる。
もし、この状態を意図的に作り出して、屈弱Kを叩き込めたならば・・・。
いまのところ、研究中であり(爆)、いまだ成功してません(泣)
だれか反撃で真昇竜まで繋げられたら、掲示板まで報告くださいな。
結局、この技を潰すには立ち技しかない。
近中Pや遠・近中Kを重ねておけば潰せることが多い。、
F、春麗の移動投げ
移動投げはリュウにとって主力技の一つであるが、それは春麗にとっても同じである。
ヒット確認SA2の裏の選択肢であり、ダメージソースである。
やっかいなのは、
春麗側の移動投げの有効射程が、
リュウのそれのおよそ1,5倍であることだ。
(移動投げの実験を行ったところ、移動性能が1.5倍ある。
画面端から端への移動に、リュウ12回、春麗8回)
しかし、春麗の移動投げは遠中Kをキャンセルしている点に特徴がある。
遠中Kが出ない間合いであれば移動投げは出ない。
(近中Kの間合いでは移動投げができない)
この間合いに投げの死角があるとも考えられる。
かなり、ビミョーすぎる間合いなので、解ったところでどうにかできる保障は無いが・・・。
移動投げに対する対策としては、安全策はない。
強いて言えば、ヒット確認SA2は痛すぎるのに対し、
投げはそれほどのダメージではない、ということだ。
@投げられておく、という選択肢が存在する。
Aしかし、投げに対して一方的に勝てる、
昇竜拳(ノーマル版で十分)や真昇竜をぶっぱなす、
という選択肢が存在する。
ただ移動投げに対して愚直にグラップディフェンスを入力するだけでなく、
この二つの選択肢も考えて欲しい。
G、空中からの攻めはありうるか
先にも書いたが、リュウのジャンプ攻撃は、かなりブロッキングをとりやすい部類に入る。
特に(春麗に対して)めくり性能の高い技がJ中Kと飛び越しEX竜巻ぐらいしかなく、
とりあえず前BLを入れておけば安定するのだ。
しかし、春麗側に、リュウのジャンプ攻撃に対し安定対空として機能するような打撃技はあるだろうか。
じつのところ、これもあまりないはずだ。
ジャンプ強Kからの連続技の攻撃力はかなり痛い。
そこで、春麗側は対空にBLという選択肢がかなり有効となる。
それではリュウ側の取るべき行動は。
こちらも空中ブロッキング仕込み安定である。
春麗がSA2を選択している以上、春麗の打撃対空で痛いものは無い。
問題は、こちらのジャンプ打撃技をBLされて、着地地点に屈中KSA2を重ねられることだ。
ならば、リュウもブロッキングを仕込みながらジャンプでプレッシャーをかけるという選択肢が有効に機能するだろう。
ここで、着地地点に技を重ねられることが多い。
そこで着地EX昇竜や真昇竜のぶっぱなしという選択肢が逆に有効性を帯びてくる。
もうひとつ弱点がある。
春麗側がリュウのジャンプ中Kや強KをBLしても、屈中Kが届かない間合いもある。
非常に微妙なのだが、足の先端部分がぎりぎり届くような間合いであれば、
BLされても春麗の屈中Kが届かないことがよくある。